Elisir d'Amore (愛の妙薬)

「午前中教室で勉強するだけがイタリア語の学習ではありません。折角イタリアにいるのですから、音楽でもショッピングでも、街で活きたイタリア語に接することが大切です(筆者超訳)」と、格好いいManuera先生がおっしゃいました。

 

 これは実践しなければいけません。ということで、「イタリア語の学習のため」、サン・カルロ劇場に行きました。サン・カルロ劇場は、現存するヨーロッパ最古の劇場(1737年落成)で、外観は修理中で文字通り工事現場ですが、中はナポリ王国ブルボン朝)の栄華を物語る、赤・金・白の3色が映える豪華な歌劇場(ちなみに、天井画はブルボン朝の象徴の青)。

f:id:kenjihas:20141009074949j:plain

f:id:kenjihas:20141009075017j:plain

演目は、ドニゼッティの「愛の妙薬」。20Euroの天井桟敷なので、立見を覚悟しましたが、6階席とはいえ立派なバルコンに最前列だけの椅子が3席。ステージの眺望も、音のバランスも文句なしで、これが20Euroなら毎月来ようかな。

f:id:kenjihas:20141009075417j:plain

f:id:kenjihas:20141009075452j:plain

f:id:kenjihas:20141009075531j:plain

席は向かって左の41番。結局、右の2人は来ず、20Euroでこのバルコン1室を占領していたのでした^^)。閉幕後、タイトルロールの2人には暖かいBravo! Brava!が飛びましたが、なぜか指揮者だけはブーイング。そうかなあ、「愛の妙薬」は気持ちよく主役級の4人に歌わせる劇伴だから、あれで良いと思うのだけれど・・。

f:id:kenjihas:20141009075729j:plain

何はともあれ、本場イタリア歌劇場での「初オペラ」でした。(お前、何しにイタリアにいるんだ?)