2015-06-01から1ヶ月間の記事一覧
ナポリ東洋大学の地理学教室を訪れる。地理学科は人文学部に属しており、初めに人文学部長を表敬訪問。例の如くノートPCを使って日本の地方都市の事例をいくつか紹介し、イタリアとの比較の視点を紹介する。一段落して、ナポリのどこが面白いかという話に…
形式上は9月末まで残されている在外研究期間だが、9月上旬から4ヶ月間ベネチアの大学に客員教授として派遣されるため、労働ヴィザ取得など一連の準備が必要になる。このため7月末にナポリを引き払い、一時帰国することが決まる。事実上これで「自由な研…
10日ぶりにナポリへ戻り、地下鉄に乗ったら、どうもいつもと様子が違う。駅が「1駅」多い! と書いてしまうと演出過剰の感があるが、6月2日の共和国記念日に合わせるように、地下鉄1号線のムニチピオ駅が完成していた。実は、5月中から、慣熟運転と思わ…
ウィーンの最終日、ドナウ川と古ドナウ川(Alte Donau)に挟まれたドナウシュタット(中の島)にあるDonauturm(ドナウタワー)へ上る。高さ252mの電波塔(これが本来の役割)であるこのタワーは、150mの高さに360度開放の展望台を備えており、午前中であれ…
中欧諸国の首都の中では、なぜかハンガリーのブダペストだけ足を踏み入れていない。ウィーンからは鉄道(インターシティの特急)で3時間の距離なので、1日遊びに行く。とはいえ、ウィーンで思いついた「出張」なので、資料も観光ガイドも無い。インターネ…
「ウィーンと居住」というテーマを考える際、忘れることができないのは、両大戦間に数多く整備された労働者向けの公営住宅群である。その「代表作」ともいうべきKarl Marx Hof(カール・マルクス・ホフ)を見に行く。 第一次大戦の終結とハプスブルク帝国の…
市電2番でGürtel strasse(ギュルテル環状道路)沿いへ出かける。ギュルテル環状道路は、ウィーン中心市街地の西側を、リング環状道路から2km程度の距離を隔てて半周する環状道路である。加賀美雅弘氏の「中欧都市ウィーン市街地の景観形成と再生」によれば…
ウィーン滞在はあくまで「休日」。明確な研究目的を持った滞在ではありません。見に行く場所も足の向くまま・・・。 昨年11月のベルリンは、「ベルリンの壁」崩壊25周年(1989年11月)で盛り上がっていたが、現今のウィーンは、有名な環状道路(Ringstrasse…
カターニアでのC先生とのディスカッションの際、頻繁に使われたキーワードの1つがrivitalizzazione(再活性化)。これも、英語ではrevitalizationなので非常に近い。 このディスカッションでお目にかかれなかった研究生(院生はめでたく修了された由)のT…
カターニアからパレルモまでシチリア横断の往復ドライブ。3月に発生した地滑りで、鉄道はなお一部区間が不通となっているが、流石に生命線の高速道路網は早々に復旧していた(厳密には、最短経路はなお不通だが、並行する一般道で難なく迂回できる。当初報…