Il giorno feriale di Napoli (ナポリの日常)

ナポリ東洋大学の地理学教室を訪れる。地理学科は人文学部に属しており、初めに人文学部長を表敬訪問。例の如くノートPCを使って日本の地方都市の事例をいくつか紹介し、イタリアとの比較の視点を紹介する。一段落して、ナポリのどこが面白いかという話になり、そこからお互いが「ご近所」であることを知る。徒歩5分くらいの距離である。

次いで地理学教室で、ナポリの下町の再開発を研究しているF先生と懇談。9月1日に巡検をやるからおいでよ、という話になる。うーん、すでにベネチアに移動しているタイミングだが、この巡検は面白そうなので、頑張って特急で往復することを画策。この日は、商業地理学が専門のA先生は他所で講義のため会えなかったが、7月上旬にA先生が発表する学内研究会にご招待いただく。

やれやれ、肩の荷が下りた気分で、ナポリ港からサンタルチアを経て、ボメロまで約200mを上る散歩に出かける。

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(この時期のナポリ港には、毎日のように大型クルーズ船が入港するが、2隻並んでいるのは珍しい。左がアイーダ・ブルー(7万トン)、右は現行のクイーン・エリザベスより大きい9万1000トンのセレブレティ・インイフィニティ。巨大なビルが建った様な景観である)

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(ボメロへの登りは、いつものvia Petraio(ペトライオ通り)。階段で子猫のお出迎えを受ける。いつもここの塀の上からナポリ湾を眺めている雉ネコに似ているが、親子かしらん)

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ナポリ東洋大学訪問と長い散歩で疲れたので、夕食はテイクアウトのピザ。アパートの筋向かいにあるトラットリア兼ピッツェリアのテイクアウトだが、なかなか美味しく、いつも近所の人が4箱、5箱とホームパーティ用?に買っていくが、これまで食べたことがなかった。件の学部長先生もお薦めなので今晩トライ。この巨大なマルゲリータが、箱代込みでたった3ユーロ50セント。東京なら、さていくらだろう。味の方も申し分なし)

 

今、イタリアはカ ターニアのサッカーチームの八百長問題で持ちきり。セリエBで調子の出ないカターニアが、セリエC転落の危機を回避するため「星を買った」という事らしい が、社長をはじめ幹部が相次いで逮捕され、イタリアのニュースは連日この話題を流している。エトナ山の溶岩でこしらえ、カターニア大聖堂の前に建つ「再建の象徴」の象がチームのシンボルなのだが・・

Catania (カターニア) - Dov'e il centro urbano?

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(5月にカターニアで撮影した渦中のチームのエンブレム)

 

明日、船でアドリア海を渡る予定。週末はクロアチアです。