Museo Nazionale di Capodimonte (国立カポディモンテ美術館)
土曜日で語学学校が休みなので、カポディモンテ美術館へ行く。考古学博物館とともに、ナポリが誇る国立博物館。建物は18世紀のブルボン朝(シャルル王)時代に建てられた夏の離宮で、中心市街地から2kmほど北の丘の上にある。
(隣の丘・カポディキーノはナポリ空港。かなりの超低空で進入してくる)
観たかったのは、(趣味にもよるが)カラバッジョの「キリストの鞭打」と、パルミジャニーノのミステリアスな「Antea」。博物館の一部は、離宮時代の陶磁器、調度品等の展示スペースに充てられている。
(王と王妃が、中心部の王宮とカポディモンテの離宮との往復に使用した輿)
さて、先週の巡検(Il muro参照)で、ナポリ王と王妃が市内とカポディモンテとの往復に用いるため「御成道(Salita Capodimonte:カポディモンテへの登り道)」が造られ、19世紀の王制廃止とともに、この道の存在が市街地北部のスプロールに一役買ったことを知った。ということで、博物館の帰路はSalita Capodimonteを下ることに。アパートの大家Carloから「治安良くない場所だから持ち物に気をつけろ」と忠告を受ける。ナポリの中でも所得層は低く、移民の集住比率が高い地域。
(カポディモンテからおよそ300m、「御成道」はここから一気に下がる)
(ナポリの下町名物、洗濯物の道路乾し。建物が建て込み、日照時間が短いことへの自衛策)
(砂岩の崖をくり抜いた石窟型住居:さすがに現在は使用されていない)
(いったいどう増築してきたのだろう、と思う軍艦の艦橋のようなアパート)
1.5kmほどで商業地区(市場)へ。この市場を抜けると、先週の集合場所Porta San Gennaio(城門)。
(八百屋の向こうに城門が見えてきました)