Stazione Toledo (トレド駅)

今住んでいるアパートは、ナポリ地下鉄(Metro)1号線のトレド駅から徒歩3分という至便の場所にあります。トレドはナポリ中央駅から2駅6分。

この駅と隣のUniversitàは非常に地下深い駅で有名。その理由は、未完成の2駅を合わせた都合4駅がナポリの城壁内にあって、各時代の遺跡が重層的に分布しているため。

有名なナポリ考古学博物館(ローマ時代の石像群とポンペイの出土品が特に知られる)の地下に、博物館とMetroが共同運営する出土品展示室がありますが、そこに展示されているこのボードが、状況を雄弁に物語ります。

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とりわけ、先史時代の(一番下のpreistorico)が出土したトレド駅は、遺跡保全上、さらにその下にプラットホームを設けざるを得ませんでした。かくして、ナポリ地下鉄の建設は遅々として進まず、なかなか完成を見ません。

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(トレド駅工事現場で見つかった先史時代の鋤の痕跡:レプリカ)

 

これを逆手にとって?、トレド駅は海底をイメージしたモザイクタイルでエスカレーターホールを飾り、ヨーロッパで最も印象的な地下鉄駅に選ばれました(そんなコンクールがあるのも驚き)。

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http://www.telegraph.co.uk/travel/journeysbyrail/9712101/The-most-impressive-underground-railway-stations-in-Europe.html

 

ちなみに天井中央の「穴」は採光用で、自然光の具合(時間帯、日照)で地下の雰囲気が刻々と変わります。イタリア人、こういうデザイン凄いよなあ。

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(地上から見た採光用の穴。良く上と下で目が合う)