La passeggiata nel Napoli (ナポリの散歩)

だらだらとイタリア中部の旅を書き連ねていましたが、4月末にはナポリに戻り、5月11日に予定されていたナポリ東洋大学での講演の準備で5月の頭を過ごしました。講演の内容は、日本語コースの学生さんが主体ということもあり、東京の都市景観と都市開発手法について。ガーラ先生の見事な同時通訳のお陰で、これも成功裏に終わりました。

5月に入り、ナポリはすっかり夏模様。街をゆく人々も皆半袖です。ただ紫外線が強い季節なので肌が弱い人は要注意。日焼け止めとサングラスが必須の季節です。

人だけでは無く、観光シーズンを迎え、冬の間修理中だったさまざまな建物の覆いも外されつつあります。特にナポリは、昨夏に大きな落下事故があったので、公共建築の外壁修理が集中的に行われており、昨秋~今春にかけてナポリに観光に来た人は、ガレリア(アーケード街)も、サンカルロ劇場も、王宮もみな外壁修理のカバーに覆われて寂しい景色でした。今夏には元に戻るのではないでしょうか。

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ナポリは夏の風情。なぜ、あのホテルだけ高さ制限が緩いのだろう?)

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(目抜き通りのトレド通り(via Toledo)と、修理を終えて覆いが外されつつあるガレリアの外壁。昨夏、老朽化したガレリアの外壁から石片が落下し、たまたま下を歩いていた少年の頭を直撃する死亡事故が発生した。これを受けて、ナポリの公共建築は、一斉に点検修理を行い、この冬はどこもかしこも覆いだらけだった)

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(点検修理中の王宮では、外壁の覆いを利用して、犯罪による犠牲者の顔写真を掲示したキャンペーンが行われている。多くはマフィアに殺害された人だそうで、警官、憲兵、ジャーナリスト、政治家が目立つ)

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ナポリ名物の犬の散歩屋さん。道幅が狭いスペイン地区も、ようやく地上階まで陽が差し込むようになった)

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ナポリの道は、気をつけていないと色々迷惑な「落とし物」に遭遇しますが、たまには可愛らしい落とし物もあります)

現在、研究打ち合わせでシチリアへ出張中。