Il numero di CODICE FISCALE (納税者番号)

イタリアの在留外国人にとって、おそらく最も簡単に取得可能な公的証明(証明番号)が、このCODICE FISCALEです。イタリアに「納税します」という意思表明なので、パスポートとビザを持って税務署へ行けば15分で発行してくれます。そもそもイタリアで給与を貰わないので、この番号を本来の用途に使用することはありませんが、かのPermesso di Soggiorno(滞在許可書)が出るまでの間、イタリア政府発行の「本人確認」として重要な役割を果たします。今回、アパートの引っ越しで、つくづく身に沁みました。

10月5日からお世話になっていたアパートは、語学学校のシェアハウスで、11月末の修了を機に退出しなければなりません。そこで、当地のナポリ東洋大学(I'Orientale)のG先生にお世話いただいて宿探し。借り手の東洋人は怪しげでも、名門l'Orientaleの威光は絶大で、首尾良く手頃な家具付きワンルームを見つけました見つけて貰いました)。

で、その契約に際しては、パスポートとビザはもちろんのこと、イタリア政府の公的証明が必要になります。Permesso di Soggiornoがまだ取得できていない以上、CODECE FISCALEに頼るほかありません。それでも、すべての手続きが終了し、予定通り15日(土)に引っ越しと思っていたら、金曜日の午前中にG先生からメールが。「電力会社から入居者に関する公的証明を要求された。今日の正午までに連絡がないと週末の配電が止まる」とのこと。午前中は語学学校なので、午後一番に連絡したが時すでに遅く、結局引っ越しは週明けに延期。

しかし、CODECE FISCALEは、パスポートとビザだけで発行される簡単な証明。なぜ、パスポートとビザでは駄目なのかというと、パスポート類が仮に偽造であった場合、パスポートとビザを確認した業者の責任が問われるが、CODECE FISCALEであればイタリア政府の責任になり、業者の責任が問われないかららしい。流石はイタリア!

いずれにせよ、G先生のご尽力の賜物で無事に引っ越すことができました。有り難うございました。

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(CODECE FISCAREの証明書)

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(引っ越しました。ベッドルームになるロフト付きのワンルーム。このほか、専用の洗濯室が室外にあります。)

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(陸側からのVomeroへの登り道の途中です。ベスビオも見えます。)

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(部屋の真下が地下鉄の駅!夜の治安が不安なナポリでは大変重要。)

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(夜景もそれなりには)