Buon natale (メリー・クリスマス)
ナポリもクリスマス最高潮。ファッションストリートのvia Toledo(トレド通り)は、イルミネーションこそ地味ですが、人通りは半端でない。週末(金、土、日)は、普段23時過ぎで終了する地下鉄が午前2時まで延長されます。
ナポリのクリスマスで欠かせないものが、キリスト生誕をモティーフにした人形飾りのPresepio(プレゼピオ)。ブルボン朝のナポリ王、カルロⅠ世がナポリの地場産業として根付かせたとされ、現在も旧市街のスパッカナポリから入るvia San Gregorio Armeno(アルメニアの聖グレゴリオ通り)には、プレゼピオの工房や販売店が軒を連ね、イタリア全土からコレクターが集まります。Presepioはまぐさ桶(キリストが生まれた馬槽)の意。
(via San Gregorio Armenoの様子。実際に、アルメニアからの移民が拓いたとされる地区で、奥の鐘楼はアルメニア正教の聖グレゴリオ教会)
プレゼピオの芸術品は、ナポリのほか、カルロⅠ世がベルサイユ宮殿を模して建築したカゼルタ王宮に数多く残されている。下の写真は、ナポリのサン・マルティーノ博物館にあるブルボン王宮のプレゼピオ。あまりに豪華で聖母子がどこにいるのか分からない・・・。
(降りてくる天使もすべて人形)
(聖母子、みつかりましたか?)
クリスマスは、出稼ぎ労働者が一時帰郷する季節。ナポリの高速バスの発着所には、この季節だけ運行される超長距離バスの姿も(ナポリ発、ローマ経由、キエフ行!!)
冬至を迎え、ナポリも17時半にはこのような夜景が見られます。皆様良いクリスマスを。