Venezia (ベネチア:北東への旅④)

ベネチアは17日までカーニバル。16日の昼に到着し、17日の午後まで、ほぼ24時間の滞在でした。仮装した人、それを楽しむ人は街中に溢れていますが、やはり人が集まる場所は「サンマルコ広場」。サンマルコ広場の人波、サンマルコへ向かう人の列を目の当たりにすると、あらためて都市における「広場の機能」を考えさせられます。

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ベネチアは、砂州に無数の杭を打ち込んで基盤がつくられている街。中世以来ほとんど変わらない街並みが水に浮かぶという、世界でも類例の無い街です。水路と細い路地と(ゴンドラを通すために)階段で持ち上がる橋でフローが維持されている中心部は、当然ながら車が入れません。商品供給、荷物の運搬、建築資材の輸送からゴミ収集まで、フローはすべてが水上輸送と人力(荷車)です。そのコストを考えると、悪名高い「ベネチアの物価」も当然と言えば当然です。

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と、理屈では分かっていても、よろずの価格がカーニバル特需と相まって半端なく高い。という訳で、17日の午後にはベネチアを脱出し、一路ローマへ。ローマに3日滞在の後、20日にナポリへ帰還しました。

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(人また人のサンマルコ広場

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ベネチア-ローマ間を結ぶFrecciargent(銀の矢)に投入されているETR600形式。最高速度は250km/hで、Frecciarossa(赤い矢)の300km/hには及ばないが、振り子機能を持ち、カーブの多いイタリア横断路線には最適。ローマ駅)

 

だらだらと北東への旅を紹介してきましたが、本人は明日から打ち合わせのためミュンヘンに出張予定です。