Bel tempo (晴天)

ナポリは3日続けて晴天。南イタリアの雨季もそろそろお終い。日本の梅雨明けに似て、まとまった雨と晴天日とを繰り返しつつ、春が近づいてきます。気圧の谷が近く強風が吹き荒れた昨日までと異なり、今日は風も無く、絶好の洗濯日和。ナポリの下町は洗濯物の満艦飾です。

f:id:kenjihas:20150310074249j:plain

陽気に誘われるように、路地をつないでカポディモンテ美術館へ。地下鉄で2駅、バスに乗り換えて7駅の行程ですが、ゆっくり歩いて小一時間。ナポリの下町サニタ(Sanita)地区を、教会前の広場から次の広場へと教会を繋ぐように路地を歩き、徐々に坂道を登っていくと美術館(ブルボン王家の夏の離宮)がある公園にたどり着きます。

f:id:kenjihas:20150310075121j:plain f:id:kenjihas:20150310075205j:plain

(左は地下のカタコンベで知られるS. Maria della Sanita教会、この路地の反対側が右のS. Severo教会。この教会もカタコンベの上に建てられているが通常は非公開。教会は大なり小なり広場をともない、この広場を結ぶように路地が走る)

f:id:kenjihas:20150310075542j:plain

(地層むき出しの砂岩の壁と19世紀に建てられたアパート群。道は急斜面になり、ゴールは近い)

f:id:kenjihas:20150310075753j:plain f:id:kenjihas:20150310075857j:plain

(ゴールのカポディモンテ美術館。隣の丘カポディキーノにあるナポリ空港へ進入する旅客機が、いつも通り低空飛行していく)

帰路、別の道を徒歩で下ると、サニタの商店街へ出ます。ずらりと並ぶテントは、建物にある店舗が売場を拡げるために張っているもの。お客はテントで品定めをして建物に持ち込む感じになります。生鮮三品、パン、酒、日用雑貨、衣料、家電、カフェがそろった完全な商店街。ここのカフェで遅い昼ご飯。カフェ(エスプレッソ)とコルネット(クロワッサンのもっとみっちりしたパン。1つで十分)で1ユーロ90セントと嬉しい下町価格。

f:id:kenjihas:20150310080610j:plain

(テントが立ち並ぶサニタの商店街)