mercato tradizionale (伝統的市場)

打ち合わせの間をぬってパレルモの旧市街へ。パレルモには3つの市場のほか、いくつかの同業者街が残っています。分銅秤で重さを量る魚屋さん、店頭の砥石で包丁を研ぎ上げる刃物やさん。二昔前までは日本でも見られた光景ですが、どこへ行ってしまったことやら。しかし、パレルモの「伝統的な」商人たちも、ふと見ると高齢者が主体を占めます。10年後に同じ光景を見ることができるか否かは心許ない。

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(3つの市場の中でも最も活気のあるバッラロの市場。周辺は古いアパート街で人口密度が高い上、飲食店の仕入れとおぼしきまとめ買いも多い)

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(分銅秤で重さ売りをする魚屋さんと、研ぎ直しを店頭で行う刃物やさん。いずれも1960年代までは東京でも当たり前に見られたが)

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(新鮮なオリーブ屋さんと茄子屋?さん。いずれも鮮度と価格が魅力)

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(金物の同業者街が残る。仕入れから集客効果まで、集積の利益はいかほどか)

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