La vita quotidiana (日常生活)

3月31日に日本を離れ、「同日中」にナポリへ着くはずが、地中海沿岸を吹き荒れた春の嵐の影響で機材が遅れ、ナポリ到着は4月1日の午前1時。年度を跨いだ出張申請が難しいため、駆け足リターンをしたにもかかわらず1時間のオーバー!。まあ、事実はさておき、航空券上は年度内の任地帰着なのでセーフ。

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(東京からナポリは、フランクフルト経由の方がミュンヘン経由よりも乗り継ぎがスムース。羽田を2時間近く遅く発ち、逆にナポリに15分早く着くので、今回は東京からの復路にフランクフルト便を選択。機材は、新鋭のB747-800。後方はコードシェアしている全日空機。しかし、3月31日の地中海沿岸は時ならぬ嵐となり、乗ってきた747がフランクフルトに到着した頃、ナポリ便に使用される機材は、はるかバルセロナを飛び立つ瞬間であった。結果的にフランクフルトで4時間待ち。ヨーロッパは29日からサマータイムに切り替わり、19時でもこの明るさになったが、定刻20:40のナポリ便が出発したのは23:10!)

 4月1日は、時差調整や買い出しを兼ねて少し長めの散歩をしました。3月末で切れていたプリペイド携帯の再契約やら、アパートの共益費の支払いやら、1週間空けただけで、日常の雑用は積み重なるものです。

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(目抜き通りのvia Toledoには、半袖のお兄さんも登場。この日、ナポリの最高気温は22度。中央は、「トレドの騎士」像。この名前は、通りの名前と同様、16世紀にナポリを支配したスペイン総督ドン・ペドロ・ディ・トレドに由来する。左のAVISと書かれた白い車は献血車。お姉さんが道行く人に「donazione sangue!」と呼びかけている。直訳は「血液の寄付を!」)

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(老舗のチョコレート屋のGay Odinの店先は、復活祭(Pasqua)の卵形チョコレートで埋めつくさている。創業者夫妻の名前が屋号の由来となったこの店のチョコレートは、今日ナポリ土産の定番として知られている)

Gayodin Home | Gayodin Napoli | Cioccolateria artigianale

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(サンタルチアから眺めたベスビオ山。お山は春霞の向こう側)

 サンタルチア(海岸沿い)から、丘の上の住宅地ヴォメロまでの「登山」が定番の散歩コース。ヴォメロの中心地であるヴァンビテッリ広場(Piazza. Vanvitelli)まで、ほぼ200mの標高差を一気に上がります。

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(今回は、丘の中腹を巻く鉢巻き道路Corso V. Emanueleまでが、Salita S.M. Apparente(聖マリアの顕現通り:写真左)、そこから上は、いつものvia Petraio(写真右)。標高差200mの大部分を階段で登り切る。流石に最後は足が笑う)

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(ヴァンビテッリ広場で待っているのは、ナポリで最近人気のジェラッテリアFantasia Gelati。ナポリのブランドショップ街via Chiaiaにある本店の支店で、いつも人が絶えない)

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(ヴォメロでの行きつけの1つが、チーズのセレクトショップSogni di Latte(直訳は牛乳の夢)。イタリア中からチーズを集めているが、地元カンパーニャ州のチーズは特に手厚い。ギリシャ遺跡で知られるパエストゥム産のmozzarella bufalaと、熟成チーズProvolone stravecchio (30mesi)を購入。後者は酒のつまみに最適)

ここからアパートまで、尾根づたいに徒歩約10分。ちょうどナポリの中心市街地を、時計回りに一周したことになります。ナポリでの日常生活の再開です。