La pàsqua (復活祭)

4月5日は復活祭。キリストが磔刑後3日を経て復活したことを祝う日です。キリスト教(とりわけカトリック)では、クリスマスとともに重要な祝日に数えられていますが、12月25日に固定されている「生誕」とは異なり、「復活」は移動祭日。春分の日から数えて最初の満月の次の日曜日とされています。民俗学的には、ユダヤ教の「過越の祭」や、土着の宗教の「春の到来を祝う祭」などに根源的なルーツがあり、これらに後からキリスト教の教義が乗る形で定まった祝日であるため、このような計算が行われるといわれています。

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(商店街の店先を賑わせる「Easter Egg=Uova di Pàsqua」も、これとセットになるウサギも、生命あるいは多産の象徴。春の到来を祝うという根源的な意味合いが強い。右は、3月31日に通過したフランクフルト空港のセキュリティチェックで貰ったイースターチョコ。セキュリティチェックの満足度を投票する投票用紙を兼ねている。投票箱は、チェックを通過した先の通路に置かれており、ミシン目から左を切り離し、緑の卵(良い)・黄色の卵(普通)・赤の卵(悪い)のいずれかが描かれた箱に投入する。圧倒的に「良い」に投票が集中していたのは、投票方法が洒落ていたためか、チョコという袖の下のせいか。)

イタリアでは、日曜日のpàsquaと翌月曜日(pasqètta)が連休。マリア先生がpasqèttaに「蕎麦」を食べたいとおっしゃり、乾麺でよろしければ、と持参して昼食時にパーティ(マリア先生曰く、Festa di Soba)。2年前に信州松本で本格的な手打ち蕎麦を召し上がったことがあり、同じものを期待されたらえらいことと思っていたが、まあ満足していただく。

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(上がナポリの復活祭名物のパイ菓子Pastièra、下が一般的な復活祭のパンケーキ。これにマリア先生のご主人の出身地の名物パイまで登場して、胃袋はあえなく轟沈)